公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

【第8回】公務員の再就職活動 (43歳早期退職公務員)

 公務員を早期退職して、資金はそれなりにあるので贅沢をしなければ逃げきれる予定でしたが、想定外の相続問題が噴出したりして悩みに悩み抜いた3ヶ月でしたが、結果的に再就職をすることになりました。

今までの経緯は、こちら↓
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建機リース会社B社の1次面接を終えて数日後、社会福祉協議会のバイトの面接がありました。面接官は、7人ぐらいいらっしゃったでしょうか? 社会福祉協議会を構成する理事の方たちでしょうね。実際の質問は、実務を取り仕切る事務方のような方が一人で定型的な質問をするような感じでした。面接自体は、雰囲気が重苦しかったです。圧迫面接では無いのですが、なにかしら・・。
結果は、不合格でした。数日後、社会福祉協議会のサイトを覗くと求人が消えてましたので、私よりも適任の方が合格されたのだと思います。福祉という異業種を体験してみたい気持ちもあったのですが、少し残念でした。

社会福祉協議会の面接が終わった頃、メールで建機リース会社B社から1次試験パスの連絡をいただきました。2次面接は、金沢市で行うと言うことで久しぶりに金沢へ出向くことになりました。新幹線開通後は、初めてです。面接が終わったら食事して新幹線を見て帰ろうかと、思いながら金沢へ向かいます。

面接会場には90分前ぐらいに到着。当日は非常に暑くて時間をつぶすのに往生しました。遅刻をしたら元も子もありませんが、もっと考えておくべきでした。金沢は公務員時代に研修で1度来たことがあり、その頃の思い出も頭をよぎります。やはり、公務員を辞めたことが正解なのか?それが脳裏をかすめます。おそらく、ずっとこれがつきまとうのだと思います。振り切るには、完全に社会人を引退して隠居するのが唯一の選択です。


完全に社会人を引退して隠居するには・・・。私には2つほど問題があります。一つ目は、相続問題の解決です。これは、果報は寝て待ての状況で考え得る対策は打ちました。二つ目は、自分の心の問題です。仕事を辞めて、隠居すると社会的な役割というのが無くなります。それに耐えられるかです。定年退職などで時期が来ればある程度は、あきらめがつくと思います。でも、40代でそれをやると、自分の役割、居場所がないことに耐えられないことが今回の件で痛感しました。趣味に生きるというのも良いかもしれません。でも、自分と同世代は仕事をしています。一人ではなかなか、趣味と言っても出来ないことが多いです。資格試験に挑む! それはほぼ、仕事をやっているのと変わりません。だとすれば、働いた方が良いという結論にたどり着きます。資格試験の勉強は、余暇にやればよいのです。


一旦は、隠居したものの上記の二つの問題で社会人として再出発すべく、私は再就職活動しているわけです。正直言って、人生を転落した気持ちが私の中にあるのは、純然たる事実です。公務員という職を自分で投げ捨てたのです。

私のいた役所は、高卒と大卒が入り乱れています。私と同級生のN氏は、高卒で入庁しました。彼は、高校は土木科を卒業した土木屋です。私は、短大→大卒ですが短大での専攻は、自動車工業で大学での学位は学士(教養学)です。出世ではN氏に抜かされています。それは当然です。N氏は入庁歴も4年早く、土木科出身だけに実務に長けています。しかし、負けたという気持ちが底辺に引っかかっていて、それが退職を後押ししたのかもしれません。「このまま、惨めな状態で定年退職するのか?」という気持ちです。そして、門外漢の私がこのままこの仕事を続けられるのか?そういう不安です。

本当に複雑で雑然とした気持ちが化学反応のように機能し、公務員を退職させたのだと思います。そして、それを振り切る意味での再就職活動でもあるのかもしれません。でも、再就職できたとしてそれがうまくいく保証もありません。本当にどうしたらいいのか? いっそ、線路に飛び込んで自殺するか? そんなことも考えながら再就職活動はいよいよ、最終段階を迎えます。


(第9回へつづく)