今までの経緯は、こちらをご覧ください。
数日間、家の中で腹の探り合いのような相談を進めました。相続というのは、父親にとっては自分の死を意味します。相談をする私にとっても、センシティブな話題ですから尚更です。
結果的には、下記の考えにも基づいて生前贈与を進めることにしました。
・父親(以下、被相続人とする)が亡くなるまでに必要な金額を割り出す。
・被相続人の所有する現金から必要な金額を差し引いた額を贈与する。(以下、贈与金額とする)
・被相続人の平均寿命と健康状態から、残生存期間を推定しそこから3年を差し引く。(以下、贈与期間とする)
・贈与金額を贈与期間で割り、贈与期間を暦歴ごとに基づき贈与を進める。
例としては
贈与金額=5,000万円
贈与期間=5年
毎年、1,000万円を5年かけて贈与する。
こんなイメージですね。なお、贈与に当たっては、契約書を作成し印鑑証明書も添付します。さらに贈与金額も年ごとにバラツキを持たせて、計画的な犯行?と思料されないようにする必要があります。ここまでやる必要があるのか?という意見もあるでしょうが、相続が発生した場合、税務署は高い確率で調査をするそうですから徹底的にやろうと言うことになりました。
最終的には、税理士の意見を確認し実行することになりますが、当然ながら贈与を受けた場合、申告する必要もあります。
それにしても相続税の税率と、生前贈与の税率の差を利用した節税。これを知っていると知っていないでは、大きな差が生まれますね。
※いつも、ブログをご覧頂きありがとうございます。相続は、親族が亡くなってから発生するものです。しかし、親族を亡くした喪失感の中、相続をするのは大変だと思います。将来的に発生するそういう事態を避けるために、私は市役所を辞めて時間が作れたことから、相続の事前準備をすることにしました。今後のブログのネタバレになりますが、相続の事前準備をしていなかったら、我が家は相続税が支払えずに相続放棄や銀行からの借り入れをすることになっていたかもしれません。本ブログでは、可能な限り私の経験を書き込みしたいと思っています。皆さんの参考になれば幸いです。ご質問等あれば、可能な限りお答えしますのでコメントに書いていただけると幸いです。
※税金に関しては、各種事情によって細部が異なります。本ブログでは責任を負いかねますのでなにかを実行される場合は、税理士、税務署へご相談くださいます様お願いします。
(最終回へ続く)