本記事は、2022年10月に挑戦した「四国一周1000kmロードバイクの旅」の記事です。記事のボリュームが膨大になることが予測されるため、下記にポータルページをご用意しました。初めての方は、下記のポータルページから読まれることを強く推奨いたします。
四国一周サイクリングを愛媛県から開始してグルッと回って、愛媛県に戻ってきたわけですが景色的には出発地点の松山市のような賑やかさはありません。山の中の国道を走り続けますがしばらくすると左手にようやく海が見え始めました。少しホッする瞬間です。山を切り開いた道は、両方に斜面があるわけでなんていうか、圧迫感があるのですよね。私自身が海に近いところで育ったと言うこともあるのかもしれませんが。そして、海沿いの集落が見えてしばらくすると視線の先に不思議な建物と風力発電の羽根がが見えてきました。
天文台でもあるのだろうか? こんな人工光の多い市街地に?と思いながら近づくと愛南町役場の内海支所でした。では、あのドーム部分って何に使うんだろう? プラネタリウム? なぞは深まるばかりです。玄関へ回ると、どうやら役場機能だけではなく、JAや公民館も同居しているようで市町村合併で愛南町になったものの以前は、なにか別の機能を持った施設だったのかもしれません。そして、風力発電所ですがこれは調べるとJ-POWERの南愛媛風力発電所とのことでした。以前、この会社は投資対象として検討していた時期があったのですが、こんなところで繋がるとはw
しばらく、この二つの構造物を眺めて再出発です。ほどなくするとトンネルが見えるのですが、その横にも小さなトンネルが見えました。鳴門あたりでもこういう人と軽車両が通る小さなトンネルを通りましたが、愛媛にもこういうトンネルがあるんですね。こういうトンネル、私の知る限り初めて遭遇したのですが四国には多いのだろうか? お遍路さんなどの歩行者が多い関係で設置されているのだろうか? そんなことも考えました。何はともあれ、こうやって車と歩行者、軽車両を物理的に分離させてくれると事故の可能性も低くなるのでありがたいです。実際に通ってみると、比較的新しいトンネルであることが分かりました。道路管理者は、国土交通省ですし自動車が通るトンネルと同時に建設されたものではなさそうです。こういうのを見ると調べたくなるのは、元・道路管理者のサガと言うべきかw 帰宅後調べてみました。
すると、地元の中学校の統合がありそれに伴い従前のトンネルが通学路となることから交通事故の防止の為にこの歩道トンネルが設置されたとのことでした。たしかに従前の車道のトンネルを子ども達が歩くと考えると、危険だと思います。ちなみにこの歩道トンネル。メンテナンスも行き届いています。管理者や地元の皆さんが維持に心を砕いていらっしゃるのだと思います。
今回、四国一周サイクリングを進めていくとたくさんの興味深い、土木遺産ともいえる古い構造物や人々の生活を守るための土木施設を見ることが出来ました。非常に興味深く見せて頂いたのですがその時には、詳しい事が分からず想像でその背景などを探るしかなかったのですが、帰宅後Web検索をするとそれについて細かくまとめたサイトがあることを知りました。それは四国社会資本アーカイブスというサイトで丹念にまとめられていて読んでいるだけでもワクワクする内容でした。次回は、このサイトを参考にしながら四国を回ってみたいと考えています。
(day9 宇和島市に入る)
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