公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

四国一周1000kmロードバイクの旅(day5 横風襲来) 

 本記事は、2022年10月に挑戦した「四国一周1000kmロードバイクの旅」の記事です。記事のボリュームが膨大になることが予測されるため、下記にポータルページをご用意しました。初めての方は、下記のポータルページから読まれることを強く推奨いたします。



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台風中継は、このあたりでやるんだなぁって思いながらふと我に返ると時刻は17時。ダメです、こんなのんびりしている状況じゃ無かった。おまけに数時間前から気になっていた風がドンドン強くなってきました。室戸岬漁港に来るまではまだ、遮蔽物もあったんですがこのあたりからは海からの風をダイレクト受ける感じです。ちと、ヤバい? しかし、ちょっと山に目をやるとなにやら興味深いものが見えます。無線局です。アマチュアとは思えないし、このあたりだとやはり漁業無線局だよな。と思量します。寄り道している場合じゃ無いぞw

素敵なアンテナ群が見えます。
  
ワイヤー系、ビーム系、垂直系と充実したアンテナ群
帰宅後調べたら、充実の無線設備でした。

寄り道から気を取り直して、室戸岬漁港から宿泊先の安芸市へ走り出します。日没になり、周りは暗くなり始めると同時に風が強くなってきました。向かい風なら、ディープリムホイールである程度は、いなせるのですが今回は完全な横風でした。途中で何度か落車の危険性を感じてビンディングを外したり、降車するような有様。今回の旅での最大の危機だったと思います。輪行することも考えましたが、このあたりは鉄道が切れているので奈半利町まで行かないと輪行は出来ず。もう、どうにもなりません。そして、あたりは真っ暗になります。真っ暗なので景色を楽しむ事も出来ず。心が折れそうになりました。残り距離はわずかなのにとにかく遠く感じます。そして、途中で高校生数人のロードバイクを抜かしました。普段着でフラットペダルのようでしたから普通のゆるいサイクリングで地元の子ども達だと思うのですが、彼らも辛そうで無言でペダルを漕いでました。さらに先には、ソロで走っているサイクリストも1名いましたがこちらも余裕がなく、私も余裕がなく言葉を交わさずに抜き去りました。このあたり道路照明も少なく寂しい区間で強風で草木もなびいて、歌劇の魔王を彷彿しそうになりました。


こんなに海も荒れてました。ロードバイクで太平洋岸に来たのは初めてですが、こんな洗礼を受けるとはw 日本海?と思うほどの海の荒れ模様。日本海と違うのは海の色。青黒いきれいな海でした
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そのまま走り続けること、30分ほど。ときおり、風が収まるようになってきました。そして、市街地区間では風を遮るものあり少し休むことも出来ました。次第に光明が見えてきた気がしました。さて、その時点で鉄道の駅の案内板を道路上に見つけることが増えてきました。ここで輪行するか、そのまま走り抜けるか? 少し悩みましたがせっかくの四国一周サイクリング。できれば自力で走り抜けたいという思いで輪行は考えないことにしました。あとは、ホテルに何時に到着するかです。あまり遅くなると、レストランとかは閉じるでしょうし夕食難民になる可能性もあります。時計を見ながらの神経質な展開となりました。ただ、風はその後も順調に落ち着き始め、安芸郡田野町に入った頃にはそれほど気にならないようになりました。でも、脚には疲労感が相当残りました。そして本日、最終のチェックポイントの道の駅 田野駅屋についたのは、18時30分でした。


この頃にはとっぷりと日が暮れました。
これも興味深い。


ここで食事を!と考えたのですが、コロナの影響なのか食堂などの施設は全て閉店していました。ジュースを自販機で買い、トイレ休憩することにしました。ちょうど閉店後なのでトイレの清掃をしている女性がいらっしゃったので、「お掃除中、ごめんなさい。」って声をかけてトイレを利用させてもらいましたが、旅姿を見てかねぎらいの言葉をいただきました。ここまで来れば、ホテルまではあと15kmほどです。脚はなくなっていましたが、風は落ち着いていますし市街地なので遮蔽物もあり最後の力で走り続けて本日の宿泊先、安芸市のホテルTAMAIに到着しました。

遊技場の上がホテルという珍しい建物でした。


(サイクリング四国一周編 day5 高知の食事に舌鼓)につづく
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