公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

四国一周1000kmロードバイクの旅(day5 現代の芭蕉に遭遇) 

 本記事は、2022年10月に挑戦した「四国一周1000kmロードバイクの旅」の記事です。記事のボリュームが膨大になることが予測されるため、下記にポータルページをご用意しました。初めての方は、下記のポータルページから読まれることを強く推奨いたします。



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美波町役場を後にし、日和佐川を渡ったあたりから街並みにも少し賑やかさが戻ってきました。そして、本日1箇所目のチェックポイント道の駅日和佐に到着です。このあたりになるとコンビニもあり交通量も多く、補給の心配もなさそうです。この道の駅ですが、JR日和佐駅に隣接しておりそのままホームにも入れる構造でした。ここでも四国一周サイクリング、輪行との相性の良さを感じました。社会人ですと、まとまった休みは取りずらいので、何度かに分けて四国一周をするというのが現実的ですがうまく鉄道を組み合わせると実現の可能性は高くなるように感じました。少し休んで周りを見渡すと、立派なお寺が視界に入りました。薬王寺の建物のようですが、それを見ながら走っていたらコースを間違えて逆方向に走っていました。しかし、それが思わぬ出会いにつながります。


    


コースを間違え逆方向に走って数分、コンビニでサイクリストの旅人を見つけました。頭にはお遍路さんの武笠を被っています。挨拶をすると「どこいくの? お話ししよう!」って呼び止められます。さっそく停車して、しばらく談笑。男性は埼玉県のSさん(当時75歳)でした。お遍路は、初めてではなく自転車でスペインなども旅したことがあるとのこと。パッキングのコツや旅先でのお話しを興味深く聞かせていただきました。とにかく、お話しが面白くて聞き入ってました。そして、自転車も経験に基づいた工夫の塊という感じで、私のカーボンロード+ディープリムの組み合わせよりも遙かに快適な組み合わせでした。これから私も自転車旅をするとなると、敢えてカーボンを選ばないこういう組み合わせの方が旅の質は上がると思いました。私の今の組み合わせは、荷物の積載が出来ないのでとにかく走ることに特化してしまい、観光をあまり楽しまずに駆け抜けるという感じですから。

そのSさん、75歳という年齢を感じさせないパワフルな方であと5年ぐらいしか走れないだろうから、そこまで楽しむんだ!っておっしゃってました。私の見立てだと、Sさん、あと10年は大丈夫かと思います。北海道自転車旅行も数度行かれているそうですが、広すぎるので数回に旅を分けることがコツとのこと。私が場所は失念しましたが、ラベンダー畑と海、空が共演する場所があってそこの景色が本当に素晴らしいことなど、魅力的な情報をたくさん教えてくれ自身を現代の芭蕉と表現されていました。まさにそうかもしれません。もっと話を続けたかったのですが、お互い旅の続きがあります。15分ほどお話をして、別れましたがその時、Sさんが「道間違ってない?」って教えてくれました。教えてくれなかったらそのまま、走っているところでした。ありがとうございます。また、どこかでお会いしたいです。写真を一緒に撮るのを忘れたのが本当に残念。今年も旅を続けているのかな。


今回は、私が薬王寺に見とれて道を間違った結果、現代の芭蕉さんに会うことが出来ました。薬王寺さんありがとう(笑)。さて、道を間違ったロスは、現代の芭蕉さんのお陰で数百メートルで済みました。ここで手を抜かずにしっかりスマホでルートを確認します。手抜きはダメですね。道の駅日和佐まで戻りそこからルートへ戻りますが、しばらくするとまたもや、住宅などもまばらな田舎道。たまにお遍路さんを見かけるぐらいです。このお遍路さんですが、旅のスタイルとして昔ながらの歩き遍路、バイクで走る人、車で走る人、タクシーで走る人、そして現代の芭蕉さんみたいに自転車で回る人、たくさんのスタイルを見かけました。賛否両論あるでしょうが、どのスタイルでもお遍路は大変。各々のスタイルを尊重したいですね。そんなことを思いながら、淡々と走り続けます。昨日の休養日が功を奏したみたいで脚は、少し戻ってきました。南阿波サンラインを適度なペースで走っていると展望台が見えてきました。ここで休憩です。案内板を見ると、今日の経由地点の室戸岬が遙か彼方に見えます。やっぱり遠いなぁ って少し苦笑しながら景色を楽しみます。

案内板もトイレも設置されており充実していました。

景色を楽しんで展望台から降りようとしたところで、アマ無線家の私が目を奪われる光景が! 無線中継局です。設備的には中継局のように見えますし、アマチュア無線のレピーターのようにも見えます。周りを探索しましたが手がかりはなく、何の中継局かは分かりませんでしたが、興味をそそられる設備でした。後日、調べるとこの美波町にはD-STARのレピーターが設置されているのでそれだったのかもしれません。今回、持参した無線機はC4FM機だったので、試すことが出来ず残念でした。

さて、なにの中継局なんでしょうね?
空海の足跡を感じながら、阿波室戸の旅は続きます。


高知県に近づくにつれて、ほんのわずかですが植生が変わり始めたことに気付きました。雑草にしても少し生育が良いというかw 南国土佐高知って言いますが、伊達ではないようです。愛媛県をスタートし、香川県徳島県、そしてまもなく高知県です。そして今日はday5、全行程の折り返し地点です。「ここまで来たかぁ。」という満足感と同時に、「まだ半分あるんだよな(絶望)。」が入り交じります。


東南アジアを思い起こさせるヤシの木。

(サイクリング四国一周編 day5 ありがとう、コメリ)につづく
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