公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

テクニカルアナリスト(CMTA)に挑戦してきました。(その1)

約23年にわたり、公務員と個人投資家の二足のわらじを履いていましたが数年前に役所を辞めて民間企業を1年だけ経験し、そして専業個人投資家に転身し生活に困らない程度にリターンを得ている私ですが、そんな私の勝率は約65%です。これを高めていきたいと考えていて、そのために負けパターンの分析を1年ほどかけて行いました。それで分かったこと、それは「テクニカル分析の見誤り」で負けていることでした。それなりに本も読んでいるし、セミナーも受けていたはずなのに負けパターンは、「テクニカル分析の見誤り」でした。なぜ、負けるのか?を細かく見ていくとどうやら知識の欠落がありました。本やセミナーでは限られた紙面、限られた時間なので知識を得ても時間軸の見方や、基本的な土台が抜けていることが多いのです。さらに言うと、うまく行ったときだけを紹介している場合もあります。つまりオーバーフィティング*1ですね。その上に私個人の自分勝手な思い込みなども乗ってくるわけでそりゃ、負けるわけです。


では、どうしたら良いのか? しっかりしたテクニカル分析セミナーに通うのが理想でしょうが、どの講師に師事する?などの問題もあります。そこで色々調べた結果、選んだのがテクニカルアナリスト資格の取得でした。運営団体は、特定非営利活動法人日本テクニカルアナリスト協会ですし、有名なテクニカルアナリスト数名も在籍しています。つまり、色々なアナリストのエッセンスも入っていますしまずは、標準的な学習としては最適だと考えました。試験は1次から3次試験まであり、

1次合格で日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
2次合格で国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト
3次試験で国際テクニカルアナリスト連盟検定テクニカルアナリスト。となります。ということで今年は1次試験に挑戦しました。挑戦するにはまずは、数ヶ月かけて通信教育を受ける必要があるのですがこれがなかなかのボリュームでした。正直言うと、試験までに全ての内容をこなすことが出来ませんでした。


テクニカル分析だけに限らず、歴史、法令も含めて勉強できます。


学習を進めて感じたのは、先ほども述べた知識の欠落でした。他にはセオリー通りやっておらず明らかな見誤りなどでした。たとえば、分析に当たってトレンドラインを把握した上で他の指標などをみるのが原則なのに、それを軽視したり月足、週足、日足の順番で把握せずに日足だけ見ていたり。骨が抜けていて、原則も抜けていればそりゃここのテクニカ分析が良いものでも、運用者の問題で良い結果は生み出せないわけで今までの我流の分析が恥ずかしくなりました。そんな思いを抱きながら、数ヶ月にわたる通信講座を終えました。この講座、WEBで模擬問題集もあるので独習でも効率よく進められます。ただ、少し難点を言うと執筆者が分かれているか、表現がページによって違っていたり説明がすごい回りくどくなっているところもありました。ただ、そういうところは敢えて飛ばして進めて後日、見直すと分かることもあります。


肝心の試験ですが、○×方式で250問を120分で解くというものです。試験時間短すぎ。でも、○×なら私の勘の的中率は概ね6割なので、そこまでは取れる。そこからプラスαを勉強すれば良いのか?なんて考えたりしました。でも、資格取得は二の次でテクニカル分析を覚えるというのが一番の目的なのでそこははき違えたらダメですね。そして、試験日の1カ月前あたりに日本テクニカルアナリスト協会から動画での直前講座の連絡が来ました。動画では傾向とか間違いの多い部分などの解説が行われましたが、その時点で判明したことは「合格率は約8割。」「問題数は多いが、大体の人は時間内に回答を終えているので心配はない。」とのことでした。


そして、試験開始日に向けて追い込みをしたいところでしたがロードバイクの練習などが忙しくあまり追い込みも出来ず、モチベーションも上がらず当日を迎えてしましました。「やっちまった感」がありますが、次回の受験*2もできるのでそこは気楽に行くことにしました。試験会場は、東京と大阪ですが受験者が少ない場合は1箇所に統合することもあるようですが今回の大阪会場は予定通り設営されました。自宅から大阪までは3時間ほど、途中まで車で走りそこから鉄道に乗り換えて大阪に入りました。


とにかく、ヒト、ヒト、ヒト。田舎者には辛い環境。


スマホを見ながら試験会場に向かいます。鉄道などの公共交通機関は問題ないのですが、問題は徒歩区間。ビル谷でスマホのGPSもうまく働かず、ルートを逸れながら少し迷いながら試験会場へ到着しました。ただ、道に迷ったお陰で緒方洪庵の旧宅を見つけたりちょっとした観光気分も味わえました。見学したかったですが、今回は見送り。涼しくなってからまた来ます。GPSの問題は、街路の看板などを見ながら克服し試験会場へ向かいます。ビル谷の場合、GPSよりもこういう看板の方が当てになることが多いです。

  
緒方 洪庵、江戸時代後期の武士・医師・蘭学者。 大阪に適塾大阪大学の前身)を開く。天然痘種痘治療に貢献。
証券・金融の町、北浜!

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(その2へつづく)
koumuin43.hatenablog.com





*1:その場合において都合の良い部分だけを抜き出した状況などをさす。そのため本来、示唆する傾向から大きく外れてしまう結果を生み出す

*2:通信講座受講後、3年以内の条件付き