公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

美山ロードに挑戦した! ロードレース編(その4)

紆余曲折を経てライフワークになったロードバイクエンデューロと呼ばれる耐久レースから今回は、初挑戦となるロードレースへ。今回は、いよいよレース本体のレポートです。


koumuin43.hatenablog.com
koumuin43.hatenablog.com
koumuin43.hatenablog.com


定刻になり南丹市役所の方の号砲を合図にレーススタート。ローリングスタートとなりますが、今までのレースでなかったのは、コミュセールの車が走っていること、TVなどで見るような感じで旗を振ってスタートなのか? ただ、ほぼ最後尾スタートなのでその様子は分かりませんでした。

コミュセールの車。ツール・ド・フランスなどではここから審判が、旗を振るとレーススタートとなります。


ローリングスタート後、コミュセールが旗を振るまでは、集団でのパレード走行となりますが、この間でも位置取りの争いは開始されているようで、ほぼ最後尾でしたので後ろからそれを見ることが出来ました。この時間帯が意外と危険な気もします。隊列の中で位置取りをするときにペースアップして、前走者と接触し集団落車というパターンです。かくいう私も一度ヒヤリとしました。


そして、しばらくするとどこからともなく「レーススタート!」と怒号が聞こえました。そして、最初のコーナーでは危険を告げる怒号も響き渡ります。この怒号ですが、怒っているわけじゃなくて集団にいると、前方の様子が本当に分からないんです。ですので、これが頼りになる面もあります。私の試走では、初めてのコーナーから下吉田のクランクまでが非常に危険と判断してましたがたしかに危険でした。前方はカーブで減速するのですが、集団はそれに即応出来ずに選手間の間隔が急激に狭まります。で、ここで先ほどの怒号が頼りになるわけです。



試走についてはこちら↓
koumuin43.hatenablog.com



怒号を頼りに初めてのコーナを無事通過し、旧道の登りに差し掛かります。このあたりで個々人の走力の差が出始め、抜かされたり追い越したりを繰り返し、集落内に入ります。旧道なので幅員も狭く、無理に仕掛けることも出来ず下吉田のクランクに到達。予想よりは混雑しておらず、(正確には取り残された?) 難なく府道に戻りました。


ここまで来れば安心して、加速することが出来ます。前進の毛が逆立つような感覚を覚えながら、加速します。数秒で3人ほどの小集団を捕まえたのでその後方につきます。そして、宮脇の交差点を左折します。ここからは、軽い登りになるので私の脚質では勝負ポイントと考えていました。


なぜ、勝負ポイント?
ときおり、Sさん、Wさんと一緒にゆるポタという名の練習に出かけるのですが平坦地ではお二人とも私についてこれるのですが、登り坂では引き離すことが多く見受けられるのです。Wさんは私よりも遙かに体重も軽いはずなので、通常なら私を引き離すはずなんですが、逆なのです。そういうことから考えた仮説は、「私って、登り坂意外と早い?」。


という仮説を元に踏み込んでいきます。とりあえず、先ほどの小集団の前に出ます。そして、その先の小集団を確認。「少し離れているけど追いつけそう。」と判断し加速します。しかし、ソロで走ると一気に脚に来ます。なんとか、前方の小集団を2つほど乗り換えて、順位を上げますがその間に数人が凄い勢いで追い抜かしていきました。彼らはもっと前からスタートした方がよかったような・・。


ほぼ最後尾スタートから少し順位を上げて、そこからさらに前を目指しますが、上平屋の交差点が迫ってきます。そして、その後は九鬼ヶ坂峠の登りです。「ここで脚を使い切れば、登れない。」と判断し更なる追走は諦めます。そして、上平屋の交差点へ。この時点でレースは、半分を折り返します。


そして、レースの山場の九鬼ヶ坂峠へ。今回のレースは公道を完全通行止めなので道路の幅員を充分に使えます。練習だと、左側通行ですが他の選手との接触などを警戒し道路の真ん中よりを走ります。それにしても、登りが本当に苦しい。でも、そんなにパワーは出ていない。レース後、パワー計の瞬間最大パワーを見ると822Wでした。ただ、この数字平坦で記録しているんです。九鬼ヶ坂峠は、444Wしかでていません。これってどう理解したら良いんだろう?

脚に問題があるのか? 心拍を使い切れていない? ただのヘタレ?

九鬼ヶ坂峠を登っている最中にモーターバイクを駐車して、こちらに応援してくれる人がいたのですがSさんだったようです。ただ、そんなことを考える余裕もなく峠を登っていきます。数人、抜かしていきましたが後方から学生?と思われるスマートなシルエットの選手にも抜かされたり、意識がもうろうになるんじゃないか?と思いながら続けて登っていきました。


最終の登りをこなして、安堵感が出ましたがここで減速すると後ろからの追突があるというお話も聞いていたので、そこは踏み切って下り区間に入りました。試走のお陰で一人には抜かされましたが、下りのコーナーを難なくこなし直線に入ります。


ふ! 見せてもらおうか。エアロロードの性能とやらを!


以前の鈴鹿でもS字コーナー区間では、エアロロードだと優位に走れることが分かっていたので、下り区間なので脚を休ませたいところですがガンガン、踏みます。その思惑が功を奏したので、ここで3人をパス。「ここで抜くんかい?」って感じの顔をされながら、前に出ます。後の下り区間の最高速度を確認すると65.6km/hでてました。最高記録。いや・・でも危ないし、練習では出さないでおこうね。そして、静原の交差点へ入ります。ここで60→27km/hに一気に減速し、コーナを曲がりました。やっぱり、エアロロードの優位性はこういうところで生きてくるようです。


静原の交差点を抜けると、レースは残り1km。残る最終コーナーは和泉の交差点になります。電気屋さんの前あたりで2人が先行しているのを確認し、抜けると確信し抜き去りました。ここでおそらく、その2人は付いてくるでしょうしあわよくば一旦、その二人の後方に入ってさらに前を追走してと考えたのですが、付いてきませんでした。


そして、さらに前方を確認しても誰も見えず・・。このまま逃げても順位はここのラインだと言うことを理解しました。むしろ、その二人に抜き返されるかも? そういう懸念を持ちながら最終コーナーを回りました。相変わらず、前方には誰も見えず。でも、先ほどの二人が追走してくる可能性は残っているのでとにかく、ペダルを踏みます。残り100mで後方を何度か確認します。誰も追ってきません。この時点でこの順位でレースが終わることを理解し、安堵しゴールを切りました。

沿道にはたくさんの応援の人達。後方を走っていた僕たちにも拍手を頂けました。


(ロードレース編(その5)へつづく)
koumuin43.hatenablog.com