瀬野航太のF.I.R.E.生活(ロードバイク、資産運用)

地方公務員21年勤務、民間勤務1年を経験。23年間の資産運用の結果44歳でF.I.R.E.達成。現在49歳の専業個人投資家(テクニカルアナリストCMTA)をしつつ自転車ロードレース、自転車旅を楽しんでいます。

美山ロード2023完走しました(その2)

 昨年、鈴鹿エンデューロで落車を演じてしまい、人馬両方にダメージを食らいました。それをきっかけにロードバイクを降りようかとも思ったのですが、ここで降りるのもシャクと感じて今シーズンも乗ることになり、初戦のおかやまエンデューロは少し抑え気味に走り完走。そして、いつもの練習コースで開催される美山ロードに今回参戦してきました。前回まではスタート直前までのお話。今回はいよいよスタートです。

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あやうく別カテゴリーで出走しそうになっていた彼女を目で見送っていたら、スタートの号砲w 慌ててクリートを嵌めてスタートします。あれ!なんかローリングラップ早くない? この時点で私の通常の巡航よりも相当早い様な気がします。ここで脚を使っても仕方ないので、いつもの巡航より少し早めで他の選手に抜かされるのを容認してその上でついていけそうな選手を探します。とりあえず、目についたトレインの後ろにつきます。まずは、コース上で落車がいつも多発する下吉田トンネル周辺までは抑えて走ります。この部分、速度が乗っている部分からのクランクなので前走者は減速するんですが、後方は状況が分からず玉突き衝突になることがあるのです。なので、前走者は「カーブがある旨を声がけ」します。

Googleマップより


抑えながら走り、集落内を走り抜けますが必要以上に他車との前後左右の間隔を詰めないよう気を配ります。ただ、もうメイン集団は遙か先なので間隔が詰まることもなかったです。途中、コーナーで前走者からの「ひだり!」「みぎ!」「ブレーキ!」の声がけももれなく、復唱しました。これ大事だと思います。大きな混乱もなく下吉田トンネル周辺のクランクを抜けて、府道にでます。ここから一気に加速します。息を吸い込み酸素を補給して、フル加速。数人を抜いてそのまま、次の直角カーブへ入ります。道路は通行止めされているので道路幅いっぱい使えるので、センターラインあたりを目処に左折しそこから通常巡航開始。周りの状況を確認します。前に見えるトレイン、2つほど先には追いつけるか? そのように見えます。再加速して追走します。プロペル(エアロロード)はこういう状況では、頼りになります。2つめのトレインに追いついたあたりで、軽い登り坂区間に入りました。ここからさらに前のトレインまで伸ばせるかを考えましたが、無理っぽいのでここで一旦、他の選手の後方につきます。脚を休ませたいですから。

  
白バイ、バイク審判、車での審判等。本格的な雰囲気でレースは開催されます。

しばらく、脚を休めたあたりでトレインの先頭に出ます。しばらく、トレインを引いてみたくなったのです。ロードレースを始めた頃、トレインを引くなんて夢のまた夢でしたが下位のトレインとは言え、引けるようになったのは少しうれしかったりもします。身長166センチ、体重99kgから始まった自転車ライフ。まずは、MTBを買い。少しづつ走れる距離を伸ばし、MTBでビワイチをしてロードバイクに抜かされるのに嫌気が差して、コンパクトクランクのロードバイクを買い、そして今はプロペル(エアロロード)でレースしてるんですからよくぞここまできたもんです。引いていると右から中学生と社会人の二人に抜かされます。そこですかさず追走します。「うまく行けば、前のトレインに追いつけるかも?」と言う思いと、九鬼ヶ坂の登りの手前で脚を休ませるつもりなのでその失速分を加味すると少しマージンを取っておきたいという考えもあったからです。


彼らについていこうとしましたが、数分で千切れてしまい後方のトレインに合流します。そのトレイン、意外と長くてどこに入ろうかと考えていると、先頭から2人目にスペースを空けてくれてそこに入るように促してくれました。「ありがとう」と声をかけて入ります。そして、しばらくすると九鬼ヶ坂峠が見えてきました。一旦、トレインを離脱し30秒ほど脚を休ませたところで左へカーブし九鬼ヶ坂の登りに入りました。心拍は一旦、170→160台まで落としましたがここから再上昇。けっきょく、九鬼ヶ坂の登りは179まで上昇しました。この心拍の標準値、個体差はあるようですが最大値は 220-年齢 だそうです。今回超えてますね。今年のログを見ると192の時もありました。ちょっと恐いですが毎年の心電図、毎月のかかりつけ医の心臓の聴診で管理はしているのである程度安心です。九鬼ヶ坂を登り始めるたあたりで数人に抜かされます。RDの残り枚数を見ながら、変速タイミングと計りつつ登り区間をこなします。ここで先日導入した、ワイヤレスユニットが大活躍。FDとRDのギア位置がサイコンに表示されますので、ギアの選択ミスなどがなくなります。

サイコンにギアの位置が表示されるのは、非常に便利。


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九鬼ヶ坂の登りを半分ぐらい終えたあたりで、スタッフのベストを着たライダー2人に追いつかれます。「もしや、最後尾のライダー?」そんな考えが頭をよぎります。「そんなに抜かされた覚えはないんだが?」そんなことを考えているとバーレーンメリダのジャージを着た、いかにも早そうな方が登りを一気に駆け抜けていきました。「この脚が最後尾のはずはないよね!」そう感じました。そして、九鬼ヶ坂の最高部が見えた段階で残りギア2枚の段階だったので一気に落として心拍と脚の回復を図ります。この先、下り区間も含めて回復させて最後の平坦区間で一気に脚を使い切ります。ここで先ほど抜かした中学生がすごい勢いで下っていきます。バイクコントロールハンパねぇ! こちらは落車を警戒し練習時の+5%ぐらいで且つ、フル能力でのダウンヒルは控える感じで下っていきます。そつなく、コーナリングをこなし最終コーナーに入ったあたりで、肝を冷やす光景を目にすることになります。




(その3へつづく)
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