公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

21世紀版の身分制度がはじまる? 貴族、平民、奴隷、欄外 

 今回のブログ、ややテーマが過激かもしれません。最近、ネットで思想家、哲学者、アナリスト。そして、一般市民の方の発言を見ていて私なりに感じたことがあります。それは・・

今後、21世紀型の身分社会、21世紀版の身分制度が出現して定着するんじゃないかと言うことです。


それを私が感じたのは、4年ほど前でした。その頃、社会では格差社会、非正規雇用奨学金が返せないなどのワードが溢れていたように思います。私自身は、その頃はそれほど気にしていませんでしたが何やら横並びだった社会が少し崩れてきたように感じました、特に衝撃的だったのは、奨学金が返せないということでした。学問は、這い上がるための必須アイテムと信じていたのですが、それを入手するために借金をしたあげく返せないということです。学問を修めれば、その後の年収につながり借金も返せるのが普通と理解していた私にはにわかには信じられないことでした。


そして、3年前。私は官から民へ転職します。官の時代には、お付き合いをすることのなかった人達とも一緒に仕事をすることになります。立派な方も多く仕事に関しても、人間性に関しても尊敬する方もいらっしゃいましたが、衝撃を受けるような人達もいました。官は、どちらかいうと平準化された人々が多かったのですが、民は本当に多才な人が多かったです。そんな民の世界、給料を競馬などをバクチに使いまくる人や上司の悪口を部下のいる前で平気で話す人達、同僚を陥れる告げ口をする人もいました。そして、教養のない人達も目の当たりにしました。ここでいう教養とは、学校の勉強はできても生きる力のない人達を指します。 え?なぜこんな常識的なことを知らない?という人達です。ただ、補足しておきますがそういう人達は官にも多少は存在はしていましたが、ここまで露骨だったのは初めての経験でした。そんな民間会社ですが私の能力不足もあり、1年で退職しました。これについては、私の一生の不覚です。


koumuin43.hatenablog.com



退職後、専業個人投資家として活動するわけですが本格的に始めたtwitterでは、仕事の愚痴を言う人もたくさん見かけました。私も過去はそうだったんだろうなと反省しきりでした。そんな彼らには、2つのパターンが存在しました。

・パターンA・・・職場の不満を吐き出す傍ら、解決に前向きな人。その一環で転職活動をする者もいる。その結果、会社に依存していない

・パターンB・・・職場の不満を吐き出し、原因のほとんどを他人に求める人。転職なども検討しないし、業務を改善するきもない。本人は気付いていないが実のところは、会社に依存している


両者の大きな違いは、会社に依存しているか否かです。これを覚えておいて、この記事の続きをお読みください。


職場の不満を吐き出すのは人間ですし当然です。私自身もパターンBの時期がありました。さて、以上を踏まえた上で思想家、哲学者、アナリストの方の話を加えて私が最近、感じたこと。

21世紀版の身分制度
が今後出現、もしくはもう出現しているんじゃないかと言うことに触れます。


どんな身分制度なんでしょう。過去には色々な身分制度がありましたが、私は今これを参考に考えると例えるなら今後は、「貴族、平民、(会社に依存する)奴隷、欄外」のような身分制度になると考えています。ただ、この身分制度は表だっては呼称されませんが、実質的に固定されて子孫に受け継がれていくんだと思います。つまり、身分の固定化。では、その身分の内容について話していきます。



横並びの古き良き社会は終わりを遂げたのかもしれない。


貴族
生まれついてのエリート。家庭環境も恵まれており、子ども時代にも何不自由なく高等教育を受け且つ、もとより努力をする親の背中を見ていることから、努力を重ねることが普通と感じて自身も努力し勝ち組に属する人。この階層は、運以外にも自分でも努力を怠らないことから、学生時代も上流で過ごす。そして社会人になっても高い収入に加えて、周りの友人もエリートであり友人関係も良好で何不自由なく暮らす。


平民
生まれついての環境は千差万別。ただ、子ども時代の生活環境が良かったのか? 他責思考はあまりなく、問題が発生しても自分で努力して解決を図る。教育については、高等教育を受けるものもいるが、それが叶わないものもいる。しかし、共通するのは社会人になってから労働環境などに問題が生じたとき、その問題解決を自分で図ること。その一環で転職活動をしたりする。つまり、上記のパターンAに当たる人。彼らは会社に依存しないことから、より良き会社や職場に移ることができる。会社は、彼らが会社に依存していないことに気付いており、転職される事も考えて比較的高い賃金を支払うことになる。この階層には、貴族に一代で上がる人もいるが少数。ただ、人並みの普通の幸せはある。


(会社に依存する)奴隷
生まれついての環境は千差万別。ただ、子ども時代の生活環境の影響か?他責思考がヒドく、問題が発生しても他人を責めるだけで自分で努力して解決を図ろうとしない。教育については、高等教育を受けるものもいるが、それが叶わないものもいる。しかし、共通するのは社会人になってから労働環境などに問題が生じたとき、その問題解決を自分で図ろうとせず、その一環の転職活動をしない。つまり、上記のパターンBに当たる人。彼らは本人は気付いていないが会社に依存しているので、会社の外では生活すること、稼ぐことができない。よって、他人を責め続けながらも自分も辛い思いをすることになり、且つそれをずっと続けることになります。会社は、彼らが会社に依存していることに気付いており、転職ができないことも承知しているので安い賃金で雇い続けることができる。この階層は、この仕組みに気付かず会社への恨み言を言いながらも上の階層へは登れない。



欄外
俗に言うデジタルタトゥーのように何らかの烙印を押された人達。ただ、出自や性別などには起因していないおらず原因は「スシローペロペロ事件」のように自分で招いた人が多い。この人達は、特に平民、奴隷階級の人達から度が過ぎた社会的制裁を受ける。過去の身分制度でも上の階層のものが下を攻撃し、憂さを晴らすというケースが見受けられた。最近のネットでの各種バッシングを見ていると、中世のそういう市民の下層階級などに対する扱いを彷彿とさせます。まさにそれの21世紀版が今起きていると感じています。彼らは、過ちを犯した結果その後も執拗に叩かれ社会の底辺から上がることも叶わない。




以上、ツラツラとこんなことにならないだろうか?という半分、私の妄想のようなことを書きました。このようにならないかもしれませんが、今まで見たいな古き良き横並びの社会って、もう終わったと感じています。そして、この身分制度の日本人の大多数の皆さんのスタート地点って奴隷だと思うのです。今までは会社に依存していれば、それなりの生活が送れました。でも、それが今、崩れています。さて、ここで会社への文句を言い続けて奴隷の身分で固定するか? 会社への依存を断ち切り自分で努力をして平民に上がるのかは、各々の判断と努力だと思います。本当に大変な時代になりました。私に関しても、努力をしていかないと行けないと改めて感じました。


公務員はどうしたらいいの?
このブログ、公務員、早期退職・・云々ですので、じゃぁ公務員はどうしたらいいんだろう?って事にも触れておかなければなりません。一つ思うのは、これから電子化やAI化が進むことで半分ぐらいの公務員は不要になると思うのです。たしかに公務員は、専門的な部署や高度な仕事の部署もありますがそれはほんの一握りです。特に地方公務員の仕事の大半は、市民のための雑用のようなものです。その雑用要員がいらなくなるわけです。直ちに公務員は、分限処分や解雇はされないでしょうが労働環境は、良くはならないと思います。事実、メンタル疾患での休職者も増える一方ですし、公務員の給与が上がる見込みもありません


なぜ、公務員の給与は上がらないのか?
簡単なことです。公務員の雇い主、つまりご主人様はだれですか? それは市民、国民です。そして公務員は、彼らから見れば従者と言うことになります。雇い主やご主人様より高い報酬を得る従者って、普通はあり得ません。過去に戦国時代にそういう人もいたそうですがw それから考えれば、公務員の現在の給与だって高いと言われても仕方ないのです。



そういうことを考えれば、専門的、高度な仕事をこなすスーパー公務員以外は先細りだと思います。だとすれば、従前に述べたパターンAのように役所に依存しない生き方を模索するのも必要だと思います。役所にたかれるうちは、たかっておいていざとなったら逃げることができるようにしておくのです。もしくは、スーパー公務員になるために努力し続けることです。ただ、スーパー公務員を目指すだけの努力をするなら、私はそれを他の所に向けた方が良いとは思います。