公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

四国一周1000kmロードバイクの旅(day9 国土交通省 大洲河川国道事務所) 

 本記事は、2022年10月に挑戦した「四国一周1000kmロードバイクの旅」の記事です。記事のボリュームが膨大になることが予測されるため、下記にポータルページをご用意しました。初めての方は、下記のポータルページから読まれることを強く推奨いたします。


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宇和島市街地から北へ抜けて、国道56号を走るとトンネル連続区間がやってきます。しばらく走ると、なにやら道路脇にスチール製の箱が設置されてその中に反射タスキが収納されています。興味を持ったので近づいてみると、トンネル内の安全通行のために反射タスキの利用を呼びかける物でした。そして設置者は、天下の国土交通省。すごい! 道路管理者とはいえ安全対策のために国交省の大洲河川国道事務所は、ここまでやってくれるのか? 道路の安全対策と言えば、もっと大がかりな工事を想像することが多いですがこれは、少ない予算で確実に効果が出る生きた税金の使い方だと思いました。大洲河川国道事務所GJ! なお、表示看板によるとこのあと10個はトンネルが続くそうです。この反射タスキ、私はリュックを背負っているので着用は出来ませんでしたがお遍路さんなどは利用されるんでしょうね。以前のブログのトンネル工事、現場事務所のお遍路さん休憩所にしても四国の土建業関係者の方の創意工夫や対応は、素晴らしいと思います。私の地元の土建業も見習って欲しいですね。

こういう取り組み。感心しました。


気温も上がってきて、ドリンク休憩に自販機に立ち寄ります。国道56号は、山間部に作られているので道路の右側には斜面を利用したミカン畑、左側には海が広がっているのが見えます。山の緑と海の青色が目に染みる光景です。ジュースを飲みながら、景色を楽しみますが景色以外にも紫外線が身体に突き刺さります。半袖ジャージだと紫外線で疲労をため込みますので、暑くても長袖は欠かせないので今回の旅は、ずっと薄手のUVカットのコンプレッションインナーを着用していました。さて休憩を終えて、ボトルにもドリンクを入れようかと思ったときに事件は起きました。ボトルの口先がすっぽ抜けたのです。このボトル、もう4年ほど使ってますからね。寿命なんでしょうし、実は今回の旅の途中で内部がカビてきました。雨の日の気温も高かったですし、旅の前に漂白剤で中を洗っておくべきでした。いづれにしても今回、持ってきているボトルはこれ1本なので騙し騙し使いつづけるしかありません。

 
国道の右側にはミカン畑、左側には海が広がっている。
なんとか、この旅の終わりまで持ちこたえてくれ。


再出発したところでこのあたりから登り坂が続きます。さすがにここまで8日間も走ってきたわけですし、登り坂もメンタル的には堪えなくなりました。「坂を登れば下りがやってくる。」それを理解したら、先にやってくる下りを楽しみに登るだけの心構えが出来てきます。坂を登り切ったあたりで、西予市に入りました。ここで一旦、ルートからそれて道の駅どんぶり館を目指します。少し遅い昼食を取るためです。時間は15時過ぎ、だいぶ遅い昼食になりますが今日の目的地の八幡浜市まではあと20kmありますから、昼食抜きというわけにはいきません。この道の駅どんぶり館ですが、四国西予ジオパークの岩石の展示がされていました。四国をぐるっとまわって気づいたのですが、海岸の岩石が少しづつ変化していくのですよね。特に高知あたりからが顕著でした。私は岩石の専門家では無いですが、この変化はみていても面白かったです。ということでしばし展示を見ていました。

西予市に入るまでに登り坂があった。
 
岩石の展示は、実際に手に取ってみることができる。


展示を見た後は、食事です。宇和島で食べることが出来なかった海鮮をここでたっぷり楽しむ事にします。道の駅の名前がどんぶり館ですからね、丼物への期待は自ずと膨らみます。メニューをみて選んだのは海鮮丼。私自身は海育ちなので、海鮮丼にはうるさい人間ですがこちらの海鮮丼、文句なしにうまかったです。海鮮丼には薬味が大切な役割を果たしますが、そちらもしっかり役割を果たしてました。ほんの数分間で完食(大爆笑)。お支払いの時に、レジのお姉さんから声をかけられてしばらくお話をしましたが、四国を回って感じるのは愛媛の女性は、明るくて気さくな人が多いです。男性は、少し無口な感じですがニコニコしている人が多い気もしますね。県民性と一括りにしたくはないですが、日本全国を旅して21世紀版人国記*1などを執筆したくなりました。ただ、人国記はけっこう苛烈なことが書かれているので執筆するなら、褒めるだけの人国記を書きたいですね。


  





(day9 下りの難所へ続く)
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*1:『人国記』日本各地の国(令制国)ごとに、その地域の人々の風俗、特に武士の気風について述べた書物。鎌倉幕府の5代執権の北条時頼が著者という説がある。