公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

四国一周1000kmロードバイクの旅(day3 鳴門の激坂) 

 本記事は、2022年10月に挑戦した「四国一周1000kmロードバイクの旅」の記事です。記事のボリュームが膨大になることが予測されるため、下記にポータルページをご用意しました。初めての方は、下記のポータルページから読まれることを強く推奨いたします。



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道の駅で少し長い時間の休憩を行いジュースも甘めのものを買い求めました。少しでも脚が回復すると願ってのことですがこの後、その脚にトドメを刺すような激坂がやってくるなんて私は、予想だにしていませんでした。道の駅を出発すると、快適なライドが続きました。平均速度にして時速25km程度で、ほぼ平坦でした。この調子なら、遅れを取り戻せるかもしれない。そんな思いも頭をよぎります。day3は、143kmと長丁場ですから、予定よりも遅れると辺りは真っ暗という事態になりますからね。

  
道の駅津田の松原


快適なライドに少し気分も上がりながら、緩やかな登り坂を超えトンネルを越えると目の前に海が広がりました。香川県から徳島県へ入ります。これで愛媛県香川県、そして徳島県です。私にとっては初めて徳島県に足を踏み入れました。この時点で本日の予定残走行距離は、50km程度。そして、現在時刻は16時でした。この調子で走れば本日の宿泊先にはほぼピッタリの時間で到達できます。遅れを取り戻した安堵感がこの時点ではありました。ここに至るまでに、「もし、チェックインの時間に間に合わないのならショートカットする?」というプランもあったのですが、この時点でそれは撤回することにしました。


徳島県鳴門市に入りました。

そのショートカットするというプランですが、鳴門市の淡路島に隣接する島田島、大毛島を通らずに四国の本体のみを通るというものです。これをすればおそらく1時間以上は短縮できますし、四国一周サイクリングの認定にも支障はありません。でも、せっかくの四国一周だしなぁ。やっぱり、両島を通ることにしました。これがこの後の悪夢につながります。

青色:当初のルート。 赤色:ショートカットのルート。


当初のルートで走り始めて、しばらくすると「鳴門スカイライン」の案内板が見えます。ここでルートを変更すれば、問題なかったのですが私は当初のルートで向かったのです。「スカイライン」って書いてあるんだから、山岳ルートだよなって気付くべきでした。次第に人家はまばらになり、未知の両端には木が生い茂り、その内に山の斜面に変わっていきます。そして、登り坂です。けっこうな勾配が続き、ペースも落ちていきます。この時点で先ほどの「本日の宿泊先にはほぼピッタリの時間で到達」のプランが崩れる音を聞いた気がします。ここで引き返すという選択もあったのですが、変なところで負けず嫌いが顔を出したみたいで、そのまま登り続けます。「登り坂があるならこの後は下り坂だ。」という気持ちを持って登ります。そして、たしかに下り坂がきてそこを下ったのですがそのあとが問題でした。


ここでさらに登り坂。おまけに先が見えない登り坂。そして、10%の登り坂。心がここで折れました。ロードバイクを降りて押して歩くことにしました。脚が残っていれば、登り切れたでしょうがこの時点では無理です。けっきょく、10%勾配を高さにして100m強登る羽目になりました。途中、対向車の人がパッシングで「がんばれ!」って感じの合図をしてくれてすこしうれしかったですが、ショートカットしなかったことを激しく後悔していました。


 
10%の登り坂って、見た感じはジャンプ台にしか見えない。

少し山を登る感じになった影響か寒さを感じ始め、ウィンドブレーカーを着てようやく峠の頂上へ。鳴門スカイライン 四方見展望台です。観光客数人がいましたが、さすがにロードバイクは私だけでしたし車で来ていた家族ずれには、「こいつ。マジか?」って顔で見られました。まぁ、普通は車で来ますよね。達成感よりも疲労感が勝ちましたが、自販機でコーヒーを買いせっかくなので絶景を楽しみます。

鳴門スカイライン 四方見展望台より登ってきた道を見る。今度は車で来ようw

  


ここからは下り基調となるので、脚の心配はないのですが困ったのが時折ある橋梁。不意の横風への警戒でした。この手の自転車旅には、ディープリムはそぐわないですね。荷物を背負っている関係で元々、巡航速度も伸びませんしディープリムのメリットでもある高速巡航も活かせないです。かといって、年に数週間しか走らない自転車旅に軽量ホイールを導入するのもどうしたものか?って感じです。じゃぁ、純正の鉄下駄ホイールに戻すか?というとそこも微妙です。

ディープリム =高剛性。高速巡航に持ってこい。でも、自転車旅ではそれを活かせない。横風に弱い。
鉄下駄ホイール=低剛性。安い。横風に強い。でも、重量はディープリムとあまり変わらない。
軽量ホイール =自転車旅に持ってこい。でも、新たに買うの?


いづれ、この問題は私にとっての最適解を出していく必要はあるでしょうね。



(サイクリング四国一周編 day3 職質を受ける)につづく
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