私は、北陸に住んでいる関係上、JR西日本北陸本線の北陸トンネルをよく通ります。このトンネルは、福井県敦賀市と同県南条郡南越前町にまたがるもので13,870 mと長大なものです。未だにここだけは携帯電話もつながらない区間でもあります。そんな北陸トンネル、私の生まれる以前に実は大きな事故がありました。それは北陸トンネル火災事故と呼ばれるもので、死者30人、負傷者714人の大事故でした。当時は国鉄でしたが硬直化した組織(役所組織はどこもそうですね)の為か速やかな対応が行われず結果的に大きな事故になりました。それしても、国鉄→JRは、この事故と福知山線脱線事故も含めて問題の多い組織ですね。そんな、北陸トンネルですが先日、慰霊碑があると言うことを知りロードバイクの練習時に立ち寄ってみることにしました。先ずは、最寄りの敦賀駅へ向かいましたが北陸新幹線の工事が順調に進んでました。新幹線の工事は、概ね1年ほど前にハードウェアは終わって最後の1年間は実際に走らせて問題を調べると聞いてましたが、たしかに概ね工事自体は終わっているように見えました。
敦賀駅からさらにしばらく走ったところに北陸トンネルはありました。周りを見渡すと柵がしてありそこから慰霊碑に入れるようにしてありました。ロードバイクを駐車し、慰霊碑に向かうことにしました。普通日だったので特に人影も見当たらずでしたが慰霊碑には、供え物がされていたので来訪はあるようです。事故からけっこう月日は経ちましたが、ご遺族にはそういうことは関係なくずっと悲しみが残っているんだと思います。以前、何かの記事で読みましたが井村屋の現社長もこの事故の被災者だったそうです。手を合わせた後、少し周りを見渡しその場を去ることにしました。私に何か出来るわけでも無いですから。