公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

助ける立場から助けてもらう立場へ (43歳早期退職公務員)

ざっくりいうと

・公務員の頃は、災害時にそれなりの覚悟を持っていた。
・公務員は、有事の時は自分の家族は見捨てる。
・退職で助けてもらう立場へ。
東日本大震災で全国の自治体が応援職員を派遣。
・しかし、応援職員を出せない自治体もある。
・公務員を減らすことの負の側面も考えるべき。
・成人男女が一定期間、公務に従事する義務を課しては?



 6月に入り出水期を迎えました。現役公務員の頃は、梅雨の雨が降り続いた日や台風が近づいているときは、「有事には、家族を見捨てて仕事だな。」と頭の隅で考えていました。

※出水期とは 川が増水しやすい時期。融雪の時期、集中豪雨(梅雨)や台風多いの時期。6月~10月頃

実際、台風が近づいているときは庁舎に夜中だろうが詰めていましたし、避難勧告が出たときも家族が避難したかの確認も行いませんでした。仕事優先ですからね。家族は、見殺しです。ほぼ、全国の土木行政に携わる地方公務員はそのような感じだと思います。最近は、人員削減の影響で事務系職員や保母さんまでかり出されている地方自治体もあります。




そんな生活も公務員を退職したことで終わりを迎えました。これからは、助ける立場から助けてもらう立場です。しかし、災害時の公務員の実情を知っているだけに自助の努力はしたいと考えています。

このブログを読んでいる一般市民の皆さん、少しで良いので台風が近づいているときは待機している公務員のことを思い出してあげてください。よろしくお願いします。

f:id:KUROMAKU59:20190602234118j:plain

写真は、京都府北部の某道路にて撮影。奥に見える河川が氾濫しガードレールを越えて水位があがった模様。


災害と言えば、東日本大震災が思い出されますが災害は、終息しても大きな傷跡を残します。壊れたインフラを直すにしても、あまりに被害が甚大で被災自治体は、他の自治体から職員の応援を受けています。しかし、近年の公務員バッシングと財政危機で応援を出すことが出来ない自治体も多いのも事実です。ちょっと、考えてみてください? 感情にまかせて公務員をバッシングするのは本当に正しいことなのでしょうか? たしかにムダも多いのも事実です。でも、何事も負の側面もあります。私は、公務員を削減するのであれば、その負の側面を補う方法も合わせて考えておくべきだと思います。



私が対案を出すとすれば、それは「成人男女は一定期間、兵役のように公務に従事する義務」を課すべきだと思っています。批判するだけでなく、自分も体験しそして批判から議論へ展開して欲しいのです。

兵役とかといってると、共産党の人達が怒ってきそうです(汗)。ちなみに補足しておきますと、現代の戦争は高度に訓練された人員が必要ですので、兵役を復活させてもあまり意味がないらしいです。