専業個人投資家に転身し約1年。トレード用PCは、23インチディスプレイ3枚を使って運用していましたが、オンボードのグラフィックボードへの負担がきになり、グラフィックボード増設を行い、併せて老眼対策でディスプレイの大型化をすることになりました。前回は、「特定EC専売品」が安くてお得というところまでお話が進みました。今回は、グラフィックボード増設のお話です。
グラフィックボードは、ここ数年で価格が高騰しています。なぜ、高騰したのか? それは、仮想通貨です。私には未知の分野ですが、仮想通貨取引の裏付けの作業には複雑な計算が必要となるのですがその作業の一端がマイニングと呼ばれるものです。それにはグラフィックボードのGPU*1が使われおり、それに伴う需要がありそれが、グラフィックボードの高騰を招いていたようです。
そんな話も聞いていたので、グラフィックボードの価格を少し心配しながらネットで価格等を調べると、高額なグラフィックボードも多数ありました。感覚的にはたしかに全体的に昔より高くなっています。しかし、私の行う作業はそれほど高いグラフィックボードは必要ありませんし、低価格帯のグラフィックボードを買うことにしました。その代わりにと言っては何ですが、今回増設するグラフィックボードに全ての処理を振るのではなく既存のグラフィックボードも平行して使用することにしました。つまり、高価格帯のグラフィックボード1枚に作業を振るのではなく、低価格帯のグラフィックボードを2枚で処理をするという考えです。
そして、選んだのがNVIDIAのGT710を搭載したグラフィックボードです。もう少し高いのも考えましたが、上を見ると切りが無いのでこれで手を打ちました。実売は3,500円でした。特に選ぶのにこだわりはなかったのですが、価格とファンレスというのが決定打になりました。けっこう、ファンの音って大きいですしね。
このオンボードのグラフィックボードと、増設した外部のグラフィックボードを平行して動作させる処理ですが、少々手間がかかります。マザーボードによるのですが、外部にグラフィックボードを増設すると自動的にオンボードのグラフィックボードを動作不可とするマザーボードがあるのです。私のマザーボードもその部類でした。その為、BIOS設定を変更する必要がありました。
玄人志向の製品もコストダウンを追求してか、簡素な梱包でしたがグラフィックボードに用があるのですからこれで充分でした。製品自体は、とにかくヒートシンクが大きくてスロットは2スロット埋まります。いろいろな拡張ボードを増設するPCマニアの人は、この拡張ボードの配置とかに苦慮するんでしょうね。注文して翌日には宅急便で届きましたが、あまりショップも在庫が確保出来ないのかその後、売り切れになっていました。これはマイニングの影響と言うよりも半導体不足の影響なのかも。
という感じで、ディスプレイの大型化とグラフィックボード増設は、完了しました。今回、要した費用は締めて23,300円となりました。比較的リーズナブルに収まったと自負しています。その後の使い心地ですが、23→27インチはやはり老眼には優しいです。解像度は1920*1080で変更していませんが、ディスプレイの大型化によって字は大きくなりますからね。これは大きいと思います。ただ、トレーディングに使うとなると、画面との距離を考えると27インチよりも大きいディスプレイは、逆に使いにくいようにも感じました。パッと一目でつかめる画面サイズとなると、27インチぐらいが適切なのかもしれません。
作業完了後、ある程度負荷試験をしました。GPUの温度については、概ね良好に収まっていますがオンボードのグラフィックボードはやはり高めに出ますね。これはエアフローの影響もあるのだと考えています。今後のトレードPCですが、実はマザーボードがWindows11に対応していないので、今年中にその辺りの対応もする必要がありそうです。そちらもまた、ブログ記事に出来そうですね。
(おしまい)
*1:グラフィックス プロセッシング ユニットは、コンピュータゲームに代表されるリアルタイム画像処理に特化した演算装置あるいはプロセッサ