数年前からロードバイクの競技に参加しています。ロードレースは、さすがに敷居が高いのでエンデューロと呼ばれる耐久レース、周回レースのクリテリウムに参加しています。
趣味でサイクリングをする方は、最近増えましたが競技はまだまだ参加者が少ないように思います。今回は、競技参加の醍醐味について考えてみたいと思います。そもそも、私が競技に参加したきっかけですが、そもそも私自身が２０代の頃は自動車レースにも参加していたのもあって、競技が好きなのもありました。それに加えて、サイクルイベントと呼ばれる走行会に参加を繰り返しているうちに、自分の走力を試してみたいという思いに駆られたのもあります。
※サイクルイベント。今回述べているサイクルイベントとは、参加費を払い事前に設定されて道路をマラソン大会のようにロードバイクで走るイベント。途中の数カ所には、エイドと呼ばれる中継地点があり、そこでは補給が受けられますが地域の特産品を食したりでき近年、盛んになっている。走行距離は、３０ｋｍ～２００ｋｍと幅広く個人の走力に合わせて参加できる。
↓ 広島県安芸高田市で開催されたサイクルイベントのエイドでの一コマ
初めての競技は、１２０分のエンデューロ（耐久レース）でした。さすがに緊張して、通常の自分のペースが作れずほぼ最下位で終わったのを覚えています。ただ、大変楽しかったのも事実です。ロードバイクを走らせると、30ｋｍ／ｈあたりから風の抵抗が急に強くなります。それが集団で走ると、風の抵抗を分散できるので楽に速度アップできます。その一体感が心地良いのです。集団の規模が大きくなると、ほぼ無風でありえないぐらい少ない力で走ることが出来ます。この集団の規模の大きさは、競技ではないと作れない規模です。これが1つめの醍醐味。
２つめは、駆け引きでしょうか？ 前述したように集団で走ると風の抵抗を分散できます。場合によっては、面識のない人達と集団を作りながら負担を分散しゴールを目指します。その際に駆け引きが起こります。当然集団の先頭が一番、風の抵抗を受けます。見えない駆け引きで自分が先頭になったり、場合によっては集団を切り捨てて先行したりします。さらには、自分より前の順位の人を追走するために集団を作り、集団全体で追走を仕掛けたりします。こういう、頭脳戦が楽しめます。体力だけではないのです。
以前参加した、クリテリウム（周回レース）では、3人ほどで集団を作り追走をしたことがありました。自然発生的に発生した３人ほどの集団でしたが、暗黙の掟的に１周ごとに先頭を交代し、最終的に追走で２人を抜かすことが出来ました。
↓ 某エンデューロのスタート前の一コマ
（第２回へつづく）
