公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

災害時の役所への対応依頼のコツ (その1) (43歳早期退職公務員)


 今週末は、荒れ模様の天気になりそうです。

 台風、地震、豪雪となると役所の土木部門は途端に忙しくなります。まず、台風の襲来が予測される場合職員を庁舎に留め置きます。なぜなら、台風の被害が出ていざ、職員を招集しようとしたとき交通がグチャグチャになっていると登庁できないからです。地震は、一定以上の震度の地震が起きた場合は、マニュアルに基づき職員は登庁します。豪雪は、除雪担当の職員が協力業者と力を合わせて対応しますが、一定規模以上となると他課の応援も入りますし災害レベルになれば災害対策本部が立ち上がります。


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 今回のブログではそういう災害の時、役所に対応を依頼する場合のコツを僕の経験から書いていきたいと思います。まず、役所に対応を依頼する時ってどういう時でしょうか? 台風であれば、家が浸水しそうだ。家の屋根が吹っ飛びそうだとかが考えられますが、基本的に民有財産に対しては対応しません。 ご自分の財産はご自分で守ってください。役所が対応する場合としては、「道路側溝が詰まって道が冠水してる。」「橋が流されそうだ。」「道路が陥没してる。」「除雪が追いついていない。自宅から出られない。」などの場合です。つまり、公共のモノに対してのみ対応、もしくは公共のモノが民有財産に被害ももたらす場合です。

命に危険が迫っている場合は対応するかもしれませんが、基本的に救助は役所(市町村役場)の仕事ではないですし、そういう訓練は受けておりませんので119番にしてください。





それでは、「台風が襲来。道路側溝にゴミが詰まって排水できず道路が冠水して家が冠水しそう」と言う状況を想定して、役所にどういう風に対応を依頼したら良いかを考えてみましょう。

連絡方法:一番良いのは、現地の写真を持って役所に駆け込むことだと思います。でも、台風の時に庁舎へ行くのは危険です。やはり、電話になると思います。メールは? という意見もあると思いますが、災害時は役所も混乱状況です。メールをチェックしている余裕が無いことも考えられます。ということで、電話をすることにしましょう。

電話をする前に:まず、落ち着きましょう。状況を危険が伴わない範囲で、状況確認してください。「何が原因で」「何の危険があるのか?」「自分で対応できないか?」もし、自分で対応可能な範囲であれば可能な限り対応してください。役所が直ちに対応可能とは限りません。自助をお願いします。「何をして欲しいのか?」をまとめてください。紙に書き出しても良いでしょう。そして、メモ用紙を用意しましょう。折り返しの連絡となる場合もあります。自分の携帯電話番号も確認しておきましょう。準備が整ったら、電話です。

※現地の写真をとっておいてください。後日の役所の対応の検証にもなりますし、役所が対策工事等を検討する場合に大変、役に立ちます。よろしくお願いします。






電話をかける:災害対応に備えて職員数を設定していません。なので、ひとたび災害が起きればマンパワーが全く足りません。電話もなかなか、つながらない可能性もあります。イライラせずに何度かかけてください。

電話がつながったら:ここでもまずは、落ち着きましょう。先ほどの整理した内容を役所の職員に告げてください。

電話で話す内容:決して感情的にならないでください。ここで重要なのは、「個人では対応できない」「危険性」を説明することです。上から目線で対応を依頼すると、良い結果にならないことが多いです。公務員も人間ですから感情に弱いところがあります。それに本当の災害弱者は声をあげられない人達です。論理的に説明をしてください。

押さえたい点:役所が対応可能かを確認する? 危険性をしっかり説明する。ただし、危険性の度合いによっては後回しにされる場合があります。悪しからず。対応した職員の名前を聞いておく。

役所が対応可能な場合:職員が現地に向かうと思います。現地で職員と合流するように調整してください。そして、状況を説明してください。

役所が対応不可能な場合:職員が出払っている、優先順位が低い場合は対応が後回しになるかもしれません。その場合、状況が悪化した場合は追加の連絡をする旨を職員に告げてください。自分でどういう対応ができるかを職員に聞いてください。何かしらの情報を得られるかもしれません。追加の連絡をする場合に備えて、対応した職員の名前を聞いておいてください。

(その2へつづく)