公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

報道の自由のランキングと投資

よく中国の経済指標は、早すぎる集計で信用できないと言われます。翻ればジャーナリストが拘束されるなど、報道の自由がない国は政府の都合の悪い情報は公表されにくいともいえます。投資する側としては、投資判断を誤る可能性もあります。ということで、報道に制約のある国、ない国を調べてみました。参考にしたのは、国際ジャーナリストNGO国境なき記者団(RSF)の「世界報道自由度ランキング」の2023年版。この数字、団体としては思想が偏っているのではないか?という指摘もあるのですが、今のところ適当な指標がないのでこれを用いることにします。ただ、私の公務員時代に取材を受けた経験で言うと、たしかにマスコミは偏った判断をすることが多いです。朝日新聞福井新聞の取材は受けたことがありますが、もう既に結論ありきで取材に来て、ダラダラと聞き取りをして自分の都合の良い発言がでるまで待つようなスタイルでした。ですので、私もこの数字を100%信用はしていません。何らかのバイアスはかかっているとは考えています。


さて、私の主要な投資先と今、熱い地域の順位を抜き出してみます。ちなみに首位はノルウェーです。


ドイツ21位
米国45位
日本68位
マレーシア73位
ウクライナ79位

ここまでが上位半分、ここからは下位半分。学校の成績で言えば劣等生です。

タイ106位
インドネシア108位
シンガポール129位
フィリピン132位
インド161位
ロシア164位
中国179位
最下位は、180位で北朝鮮



これでみると、ドイツでも21位なの? で、日本は68位? ちょっとショックを受けます。日本のマスゴミ・・ちがったマスコミみたいに好き勝手にやっていてもこの順位ってことは、上位の国は一体どんな報道なんだろう?と興味を持ちます。ただ、これマスコミの報道する側の質も多少は影響するのかも? 質問する側が聡明でなければ、質問の質は落ちますし結果的に深部まで切り込めないですしね。さらに見ていくと、東南アジアが意外と下位なのが目立ちます。開発独裁シンガポールが下位なのは、普通としても東南アジア各国は低すぎる。社会に汚職などが蔓延していても、それの摘発などは難しそうですしそういうリスクが東南アジアについて回るというのは、覚えていた方が良さそうです。

そして、インドがとにかく悪い。最大の民主主義国家ですし私も主要な投資先の一つに挙げています。最近では、インド投資ブームも再燃していて新規のファンドの設定もあります。ただ、これは大きなリスクだと感じますね。なにかの不祥事があるとして、マスコミの力が弱いと露呈が遅れて露呈した頃には、とてつもない規模で経済にマイナスになる可能性もあるからです。そのインドへの投資ですが、7月のアセットアロケーション比率の見直しでは、下げる方向で考えています。理由は、インド投資ブームの再燃が危なっかしく感じるからです。

現在の海外株ファンドの保有比率。7月からインドの組入割合を下げる予定。


そして、中国。やっぱり悪いですね。最下位は免れましたが、北朝鮮はもはや世界とのお付き合いが出来ない国家なので、実質的には最下位といえるかもしれません。ただ、あれだけの国家を束ねるには民主主義では無理だという指摘もあります。ただ投資先としては、この順位は留意しておきたいですし権力者に悪意があれば色々な数字を偽装できるということは、大きなリスクだと感じました。でも、7月のアセットアロケーション比率の変更では投資判断はニュートラル継続の予定です。



世界報道自由度ランキング、国境なき記者団 (RSF) 2023年