公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

不安神経症をビジネスパートナーにしたお話

 いつもスターやコメントを頂きありがとうございます。
本ブログを始めたのが2019年4月でした。ここまで続くとは思いませんでした。

そんな古くからの読者の皆さんは、気づかれていると思いますが私はメンタル疾患持ちです。ここ最近は、断薬もできておりますが「不安神経症」を抱えています。


なんだいそれ? と言う方も多いと思うので解説すると

不安神経症とは、日常の生活の中で強烈に強い不安の感情に襲われる病です。例えば発生頻度がきわめて低い事故があるとしましょう。当然ながら、頭では発生頻度が低いことは理解しています。しかし、その事故が発生するのではないか?と考えてしまい不安で不安でたまらなくなるのです。つまり、最悪のシナリオを予測してしまうのです。そして場合によっては、不安感でそこから動けなくなる場合もあります。

次から次へわいてくる不安、それが神経症です。


その為、私が仕事をするとその不安感を打ち消すために、必ず下記の点をいつも準備していました。

・予備のプラン
・失敗したときのプラン

公務員時代は理解ある上司に恵まれて「あいつは、準備に時間はかかるけど確実に問題をつぶしていく。そして万が一の準備を必ずしている。安心して任すことができる。」とそれなりの評価を頂いていました。ただ、民間企業では「スピード感がない。」「走りながら考えろ。万が一なんて滅多にない。」という雰囲気で完全に社風とはズレがありました。それが退職に繋がった面もあります。さて、そんな私に付きまとう不安神経症ですがプラスの面もあります。人よりも強い不安感があるため、細かい危険予知ができることです。そして、その危険を回避することに余念がないことです。


振り返って考えてみると、兼業個人投資家だった頃から損失の恐怖から逃れるためにアセットアロケーションを採用したり、リスクを回避するための方策や、株価が予測と違った場合の対応策を考えることに日々、多大な労力を割いていました。そして、不安感を打ち消すための武器としての投資の勉強も行ってました。結果、20年以上相場からゲームオーバーで退場せずに済んでいるのだと思っています。


つまり、不安神経症は私のすぐ近くに存在するビジネスパートナーだったのです。例えるならいつも耳元で、最悪のシナリオをささやいてくれるうれしくないビジネスパートナーでしょうね。そんな不安神経症というビジネスパートナーですが、私が専業個人投資家に転身してからは彼の役割は、今まで以上に大きくなったように感じています。運用金額も大きくなり、最近の株高で調子に乗った私に小声で「最悪のシナリオ」をささやいてくれます。私はそこで我に返り、過度なリスクを取らずアセットアロケーション比率の見直し作業を慎重に行うことになるのです。


もし、彼がいなかったら今の私はなかったと思います。これからも不安神経症は、私にとって大切なビジネスパートナーであり続けるでしょう。