先日、久しぶりに前の職場、某役所へ行ってきました。所用を済ませたあと、売店でコーヒーを飲んでいると懐かしい顔と対面し何人かとお話もできました。
そんな中、同級生のAさんがやってきて色々話していたのですが私が専業投資家に転身したのを受けて、彼曰く。。「投資は、元のカネが大きくないと勝てない。」と言いました。
これを聞いた瞬間、彼のような人は一生、投資はしないんだろうな。と思いました。それと同時に反論するのも馬鹿馬鹿しくなり、そうだねぇ。って応えました。
まず、元のカネが多くても投資判断を誤ればお金は増えません。そして、投資判断を誤り続ければお金はいづれなくなります。
そして、元のカネが少ない場合、投資判断を誤れば確かにお金は増えませんが、投資判断を誤る回数よりも正解を出した割合が多ければ、お金は増えます。そして、間違いの中身を理解すれば、投資スキルとして残り今後に続きます。そして、資金量が少ないときは色々と試すことが、自分なりの勝ちパターンを見いだせる機会としては打って付けです。
つまり、資金の優越も重大な要素ですが、自分なりの勝ちパターンを見いだせるまでは、資金量が少ないことが絶対的不利とは思いません。資金量が少ない時期は、将来的な資金量を増やした際に向けての練習の時期ととらえた方が建設的です。資金の優越は、リスク許容度に影響を及ぼすのみです。
ですので、上記のAさんはおそらくそれには、気づかずに投資を一生することはないんだろうなぁ。と私は思いました。そんな彼ですが、若い頃はパチンコとかパチスロが大好きで週末は、それにのめり込んでいたようです。彼は、勝てる個人投資家がどれだけの時間を費やして投資判断をしているかは、知らないんだろうと思います。おそらく、投資とギャンブルの区別はついていないのでしょう。最近、その区別がつかない個人投資家も増えてきましたが、近い将来自滅するやもしれません。
実は、私は大学生の頃に競馬をやっていました。しかし熱くなると、見境が無くなるように感じたので社会人になってから止めました。さらに投資をやり始めてからは、バクチ一切はやっていません。バクチにはそれだけの熱狂と人を引きつける魅力があります。翻って投資は、私にとってはライフワークであるので株高になればうれしいですが熱狂することはありません。投資をバクチにしないことも大切だと思っています。
そんな私の個人投資家としての始まりは、外貨建てMMFを5万円買ったのが初めでした。そして、個別株は楽天株(当時はJASDAQ)を1株、8万弱だったと思いますがそれを買ったのが始まりです。そういう少額からの始まりでしたが、自分なりの型を幸いにも確立でき年俸の半分以上を運用に差し向け、株の運用を通じて金融にも興味を持ち、今に至ります。おそらく、Aさんはそんなことを知らないのでしょう。
多くの個人投資家は、少額から始まっていると思います。投資を始めることができない人達の思考には、
「投資は、元のカネが大きくないと勝てない。」があるのかもしれません。