公務員、早期退職(公務員 → 民間 → アーリーリタイア)

43歳で地方公務員を早期退職し、民間勤務1年を経てアーリリタイアし専業個人投資家に転身した瀬野航太のブログです。資産運用歴は兼業時代も含めて23年。投資手法は昔ながらのアセットアロケーションです。

物価連動国債の組み入れについて

以前、日本の物価連動国債ファンドをポートフォリオに組み入れていた時期があります。景気が回復し、デフレ脱却し物価も上昇すると考えていたからです。しかし、我が日本はデフレ脱却に失敗し私も見立ての間違いを認め、ファンドを売却しました。あれから年月は流れ・・・。


いつの間にかステルス値上げが横行し、原油が高騰し人々が低賃金の仕事を避け始め、物価が高くなる気配が見始めた頃にロシアのウクライナ侵攻が始まりました。ガソリンも見たこともないような価格になりました。そして、いろいろな物品も値上げラッシュです。そんな中、私の脳裏に物価連動国債が浮かんだのです。(大爆笑)


と言うことで、今回は物価連動国債ポートフォリオに組み入れることについて検討することにしました。まず、物価連動国債とは? 私もつまみ食いの知識なので今回、しっかり調べてみました。


物価連動国債とは?
別名をインフレ連動国債とも呼ばれ、物価動向に合わせて元本が変わる国債。利率は変動しないが元本が物価の変動に合わせて変動し結果、受け取れる利息が増減します。対して普通の個人向け国債は変動、固定金利がありますが元本は変動しません。よく分かったのような、分からないような説明になりますが、ザックリ言うと物価が上がれば儲かりますという事なんでしょうね。(ザックリ言い過ぎ)ただ、日本経済新聞の過去記事を見る限り、落とし穴もあるみたいです。

それは「物価連動国債インフレ時には効果を発揮するが、長期金利の上昇には効果がない」と言うことです。インフレなき金利上昇ってヤツです。ただ、それって、実感がないしどうやったらその状況になるの?っていうのが正直な感想です。日本の通貨への信任が下がり、国債の資金繰りに苦しむと起こるんでしょうが今の日本でそれが起こるとは正直思えないのです。いや・・いづれは起こるでしょう。こんな規律のない財政運営をしていれば・・。ただ、日本よりも以前にそれが発生する国は多数あるでしょうし、それを見てからの判断でも良いと思うのです。


となると、インフレが加速すると考えれば物価連動国債ポートフォリオに組み入れるのは、今後のインフレ対策には良策と考えました。インフレには株だろう!というご意見もあると思います。私もそう思います。ただ、私の投資手法は、タクティカル・アセット・アロケーションですので株、債券などに分散するのが大前提です。ですので、次回のアセットアロケーションの組換えから日本債権の組み入れ比率を上げて、物価連動国債のファンドを組み入れる予定です。ただ、現在の日本債権の内訳は、個人向け国債であるので既存のそれは途中売却は行わなわず、償還の日を迎えて差し替えるというイメージになります。

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現在のポートフォリオ。次回の組み換え時に日本債券の比率を上げる予定。



インフレを予測してるのなら、物価連動国債を積極的に取り入れるべきだろうと言う考えもあるのですが、そこは私の予測がはずれる可能性も加味しての対応です。その他には日経新聞の過去記事にもありますが、物価連動国債と個人向け国債の特徴を加味しての判断です。


よくわからない・・。という声も聞こえてきそうですし、私も全てを理解していないのですが、物価連動国債が一番効率よく稼げる環境は、物価が上昇し長期金利が横ばいもしくは低下の局面です。翻って個人向け国債が一番効率よく稼げる環境は、物価が下落し長期金利が上昇する局面のようです。このあたりの事は、日経新聞の過去記事が大変分かりやすくまとめてくれていますので、お読み頂くと良いと思います。それにしてもさすが日経新聞の記事です。いつもながら、頼りになります。

www.nikkei.com



今回、物価連動国債ポートフォリオに入れる検討をしたのですが私自身が、学生時代は理系であったので経済的な知識に欠落があることを思い知らされました。今からでも良いので、大学に通うか?とちょっと思いました。