念願のアーリリタイア生活に入ったが、目標を見失い。。。建てた目標がツール・ド・おきなわでの完走。今回はその一環として、鈴鹿8時間エンデューロに参加したお話です。前回は自身のレース内容について、今回もその続編です。
色々な事があったレースも残り1時間。2回目のピットインを省略し、足が攣る気配もなくあとは、走りきるだけです。Sさんを数周、周回遅れにしましたが周回を重ねるごとに表情が固くなり反応も薄くなっていました。さすがに疲労が溜まっているようです。今回、レース後は鈴鹿市内に宿泊して夜は、インドネシア料理を食べる予定なので、それを心の支えにして(大げさ)ゴールに向かって走って行きます。インドネシア料理の話は、ブログに番外編として上げる予定です。
そんな調子で淡々としかし、時には積極的に周回を重ねていくうちに私に視界の中に同じ方がよく入るようになりました。白黒のジャイアントのジャージ、60代ぐらい? でも身体には余分な脂肪はあまり見当たらず、後ろ姿だけ見れば少し小柄な高校生?という感じです。仮に
ジャイアントさん とお呼びします。
そのジャイアントさん、私とほぼ同じペースで走るので後方に付きコース前半は、風よけに使わせて頂くことにしました。それにきづいたのか、ペースを上げたようすですがなんとか食いつきます。そして、S字あたりからはこちらの得意領域なので、私が一気に抜かすという展開です。しかし、しばらくするとスプーン辺りでジャイアントさんは、またもや視界に入ります。想定以上に早い!
そして、前周回と同じように風よけに利用させてもらい、S字で追い抜き、さらにさらに、スプーン辺りでジャイアンさんが再度現れるという(*_*) 完全に双方意識してる? そこで少し早めにデグナ-手前でジャイアントさんを完全に引き離し、抜き際に視線を残していきました。あとは、可能な限り踏み込んでジャイアントさんを引き離します。「もう、追いついてこれないように心を折ってやる!。」
このあたりで少し空腹を感じました。そうか・・ピットイン一回しかしてないから、エネルギー足りないよね。ポケットからエナジージェルを出して、補給します。全然足りないけど、ゴールまで1時間を切ってるのでヨシ!としましたが初めての長丁場のレース、手落ちはどうしても発生します。
その後、しばらくジャイアントさんは見かけなかったのですが、レース終了20分ほど前からまたもや出現。おまけに早い。西コース部分で引き離そうと思ったのですが、引き離せない。後ろに付くと、あちらもこちらを伺っている模様。疲労感もあり、あまりスパートはかけたくなかったのですがこうなった以上、やるしかありません。まさか、ここで踏ん張ることになるとはw どうせなら、もっと上の集団で・・。いやいや・・それはたぶん無理だし。
その後、しばらくジャイアントさんとの駆け引きが続きます。敢えて、ペースを落として前に出るように仕向けて、後ろについて休む等々。正直言って、結構疲れました。「もういいか?」と思うときもありましたが、長丁場のレースの最後に手を抜けばきっと、後で後悔するという気持ちもあり出来るだけペースを上げます。のちに、ラップタイムを見るとこの辺りから停滞していたラップタイムも回復し始めます。
そして、いつのまにかジャイアントさんも追走を諦めたのか、落ちていきました。その頃になると、ゴールの時間がきになりはじめます。残り時間とラップタイムを見比べると、これが最終の周回?という時間に突入します。
これで・・これで・・長かったレースも終わる。と思ってホームストレートに進入。ゴールライン手前の残り時間の表示を見たら・・・。
2:15
詳しい時間は覚えていませんが、その位だったと思います。ええぁ、あと一周走らなきゃいけないの? ガックリときました。そういえば、長良川クリテで一度そういうことあったなぁ。
レースは、残り一周となりました。さて、このあと何も起こらないのか? 最後にちょっとしたドラマがあるのか? 次回はゴールについてお話しします。
(その12へ続く)